§4  Geodesic Dome の基本パターン

4-1 ClassT D-2



 ClassT D-2の分割パターンを上図に示します。面数は80。図からわかるように、2等辺3角形が5枚頂点で集まった正5角形の間に、正3角形が1枚入るパターンになります。2等辺3角形は60面、正3角形が20面で構成されます。

 

 ClassT D-2 1/2 は最も基本的なパターンです。最後の「1/2」は球に内接する完全な多面体に対する体積比を示します。1/2は半球であることを示しています。ドーム部分の一番下は赤道面上にあります。平面形状は正10角形になります。

 

 ClassT D-2S 1/2 は、x-z平面とy-z平面について対称構造になるようにドーム全体を少し回転させたパターンです。平面形状は8角形です。

4-2 ClassT D-3

 

 ClassT D-3の分割パターンを上図に示します。面数は180。図からわかるように、2等辺3角形が6枚頂点で集まった正6角形の間に、2等辺3角形が5枚頂点で集まった正5角形が入るパターンになります。なじみの深いのはサッカーボールの皮の張りあわせのパターンでしょう。正6角形を構成する2等辺3角形は120面、正5角形を構成する2等辺3角形が60面で構成されます。

 

 ClassT D-3 3/8 の最も基本的なパターンは、図に示すように5方向に台形の開口部を配置するパターンです。最後の「3/8」は球に内接する完全な多面体に対する体積比を示します。完全な球に対する体積比は約3/8で、半球よりも少し小さくなることを示しています。

 

 ClassT D-3 5/8 の最も基本的なパターンは、図に示すように5方向に台形の開口部を配置するパターンです。完全な球に対する体積比は約5/8で、半球よりも少し大きくなることを示しています。

4-3 ClassT D-3M



 ClassT D-3Mの分割パターンを上図に示します。基本的にはClassT D-3と同じ分割パターンですが、ClassT D-3では3/8あるいは5/8のラインが赤道面に平行な一つの平面上にありません。そのため5方向に開口部を設けることで対処することが必要です。ClassT D-3Mでは、少し分割方法を修正して3/8あるいは5/8のラインが赤道面に平行な一つの平面上にくるようにしています。6角形を構成する2等辺3角形は2種類になり、それぞれ60面、正5角形を構成する2等辺3角形が60面で構成されます。



 ClassT D-3M 3/8 では、図に示すように必ずしも5方向に台形の開口部を配置する必要はありません。



 ClassT D-3M 5/8 でも同様に、必ずしも5方向に台形の開口部を配置する必要はありません。

4-4 ClassU D-2



 ClassU D-2の分割パターンを上図に示します。面数は60。図からわかるように、2等辺3角形が5枚頂点で集まった正5角形で構成されるパターンになります。一種類の2等辺3角形で構成されます。

 

 垂直壁とドーム本体部分の取り付ける部分はぎざぎざした形になります。



ClassU D-2S 1/2 は、x-z平面とy-z平面について対称構造になるようにドーム全体を少し回転させたパターンです。このパターンでは垂直壁の上端は水平になります。